Yerba Buena Center for the Arts
サンフランシスコの中心地、ユニオンスクエア近くに建つイエルバブエナセンター(Yerba Buena Center for the Arts)は、周囲の公園を含めた総合計画の一画にあり、広く開放された芸術関係の公共ホールである。
設計者は槇文彦。オープンは1993年。船をイメージしたと言われる建物は、水平方向に広がりを見せ、槇さん得意のエッジの利いたアルミパネルが映える。
しかし、TEPIAや富山市民プラザなど一連の公共施設と比べると、なんとなくモッサリ感があり、切りっ放しのパネルエッジなどディティールはそのまんまながら、全体的にはシャープさに欠ける。
当時、「吹抜け階段に座り込む利用者」について、予期せぬ利用に嬉しい誤算のような事を建築雑誌の作者コメントで読んだ記憶があるが、私が見に行った際には、階段に座る人どころか内部は閑散としていて、受付係りだけが暇そうに立っていた。
外部の公園には昼食時の人が溢れていただけに、そのギャップは大きい。
Culver City Archi
ロサンゼルスの西、丁度サンタモニカとの中間にあるCulver Cityという町には奇妙なというか斬新な建物が数多く建っている。
それら目に付く建築はERIC OWEN MOSS(エリックオーエンモス) の手によるものばかり。
実際、彼の作品のほとんどがこのCulver Cityとロサンゼルス周辺に限られる。建築雑誌にも度々顔を出す有名建築家にあって、活動拠点がこれほど狭い地域に固まっているのも珍しい。
つまり、モスの建築を見たければCulver Cityへ行けばいいってくらい。私は勝手にモス畑と呼んでいる。
The Box
鉄骨平屋倉庫にRC造の住居を増築したもの。
建物名になっている黒い箱が特徴。箱の隅を切り取ったガラス部分がこの建物の唯一の窓。
3520 Hayden Avenue
住所が建物名になっているオフィス。やはり倉庫を改造したもの。
ガラスの吹き抜け内に階段が見えるが、手前にも屋外階段が。なんだかよくワカラン。
Culver Cityはもともと映画会社の倉庫群だったそうで、その関係者がモスのスポンサーらしい。
どうりで倉庫の改造、増築物件が多いはずだ。そしてこの町に多くのモスの作品があるのもうなずけるってものだ。
-地図- (とりあえず3520 Hayden Avenueの辺り)
Solomon R. Guggenheim Museum
フランクロイドライト(Frank Lloyd Wright)の有機的建築のなかでも傑作のひとつに挙げられる。
富豪グッゲンハイムの私的コレクション貯蔵の美術館(現在は財団の管理)。ニュヨークのマンハッタンに建つ。
竣工は1959年というから丁度ライト没年の年になる。当時はこの奇抜な空間にクライアントからも行政からも難色が示されたらしいが、今となってはMoMAと共にマンハッタン観光に無くてはならない建物として愛されている。
その渦巻き型の奇抜な本館の裏には1994年に水平垂直を基調としたアネックスが増築され、これまた物議をかもした。
私がこのアネックスを訪れた時には、丁度グッゲンハイムビルバオ(フランクOゲーリー)の特設展示がされていて、なるほどこういう展示は本館の渦巻きでは出来ないなと感じた。アネックスの増築は美術館としての必然だったのだ。
Chapel of St. Ignatius

ベルヴュー美術館の設計者、スティーブンホール(Steven Holl)の作品がシアトルにもう一軒あった。
やはり以前建築雑誌で見ている建物。近くまで行けば直ぐに見つかるだろうとタカをくくっていたら、そりゃァもう迷って迷ってやっと探し当てた。
何のことはないシアトル大学のキャンパスチャペルだった。。。。ちゃんと調べて行けば。。。。
場所は大学キャンパスの北東。前庭の質素な水盤がスタッコ調の外壁と妙にマッチする。
とにかく様々な格好の学生が往来するキャンパスにあって、違和感もなければ特段主張もしない。
そんな感じが第一印象だった。
写真を撮っていると通りすがりの学生に声をかけられた。「どう?この教会素敵でしょ!」
ニッコリ微笑みながらその声はちょっと自慢気だった。
設計者にとっては涙ものの誉め言葉だ。
内部は外観から想像できるとおり、トップライトやハイサイドライトから柔らかい陽が差し込む。
相当、陽光に対して考え尽くしたんじゃなかろうか。
竣工は1997年。
San Diego Convention Center

場所はサンディエゴ。大都市には必ずあるコンベンションセンター。
まず目を引くのは三角のフレーム内を貫通するチューブ状のコンコース。自由通路になっているので誰でもチューブ内を歩ける。
日差しの強い南カリフォルニアだとガラスのチューブ内は少々暑かった。
メインの展示場はこの裏にあり、グランドレベルからだと判らないが、巨大なテント膜で覆われていて、日差しが透けて柔らかい陽光に包まれていた。
設計はArthur Erickson。1990年竣工。 -地図-
Author:guts
1級建築士
趣味:カジノ&ねこじゃらし
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